結局歩けたのは3日間で35km程度なので、3,500kmあるアパラチアン・トレイルのわずか1/100のみ。トレイルについてほぼなにも知らないと言っても過言ではないのですが、少しだけ歩いた道を写真とともに紹介したいと思います。
僕が歩いたHanoverからSmarts Mountainまではほとんど写真のような森の中を歩きっぱなしでした。ずっと見晴らしの悪い森の中を重い荷物を背負って歩き続けるのは、なにかの苦行をやってるような気分でした。
木に付けられた白い目印。これをたどって歩くことで迷わずに進めるようになっています。
シェルターが近くなると、看板で分かれ道であることを教えてくれます。
白い目印をたどっていたはずなのに、いつのまにか別のトレイルに入り込んでしまったことがありました。町に出たので変だなーと思いながらも道を下っていると、わざわざ車を止めて「どうしたの?」と声をかけてくれた人がいました。ありがたいことに、別のトレイルを歩いてしまってたことを教えてくれた上に、トレイルの出口まで車にのせて連れていってくれました。
森の中を歩いていても、ときどきこのように開けたところを歩くときもあります。
写真では伝わりにくいとは思いますが、トレイルは想像以上に急斜面で登るのに苦労しました。
二日目に宿泊したTrapper John Shelter。山小屋というよりは避難小屋。見ての通り、壁の一方は開いています。僕はテントを持って行っていたので、小屋の近くにテントを張って泊まりました。ハイカーによってはテントは持たず、シェルターにだけ泊まりながら歩く人もいます。
シェルターの近くにはPrivy(トイレ)が設置されています。といっても見てのとおり、周りを囲う壁すらない簡素な作り。地面に穴が掘ってあるわけでもなく、便座の下にぶつと紙がたまるようになっているだけです。下は吹き抜けになっているせいか、あまり匂いが立ち込めたりはしてませんでした。場所によってはちゃんと壁があるトイレもありました。
トレイルを歩く上で水の確保は重要です。写真はシェルターの近くにあった小川。このような川から浄水機能つきのポンプを使って水を汲み上げることで飲み水を確保しました。化学薬品を数滴たらして水を浄化する方法を使う人もいます。人によってはそのまま飲んでしまう人もいるようですが、安全のためにはおすすめできません。ここでは飲み水を確保したついでに、水にひたしたタオルで体をぬぐってリフレッシュしました。さすがに水は冷たかったですが、さんざん汗をかいた後なので最高の気分でしたよ。
トレイルを歩いていると、とれもきれいな場所に出ました。飲み水は十分持っていましたが、あまりにきれいなところだったので荷物を下ろしてしばらくゆっくりしていました。
Smarts Mountainの中腹にあるLedge(岩棚)の上から見た景色。見渡す限りの森と遠くに見える山々。登るのはひたすらきつかったですけど、さすがにこの景色を見たときは登ってきてよかったと思えました。
Smarts Mountainの頂上へはたどり着けず、ここを最後に引き返すことにしました。
Smarts Mountainを下山して近くのLymeという町を目指しているときに、ヒッチハイクをして車に乗せてもらいました。Lymeまで連れてってもらうつもりだったのですが、家によった後Hanoverまで行くというので、ありがたくHanoverまで連れていってもらいました。
たった3日間の行程でしたが、初めての森の中でのキャンプや、いくつかの出会いは非常に思い出深いものになりました。ほんの一部しか歩けなかったとはいえ、多くの人を魅了するこのトレイルの魅力を少しだけ垣間見れたような気がします。
ハリケーンが去ったら、また近くの町を目指して数日間だけトレイルを歩いてみようと思っています。もちろん森がどれだけハリケーンの影響を受けるかにもよりますが。それと歩くときは必要最低限の装備にすることも忘れずに。
それでは。