2011年8月16日火曜日

"EL CAMINO" 黄色い矢印に導かれて

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始まりの町サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを出るとすぐに、このような看板が目に入った。旅の様子を紹介する前に、今回はすべての巡礼者が注意しなければならない道しるべについて書くことにしよう。

ほとんどの巡礼者は地図を持って歩かない。町や宿の情報が乗ったガイドブックは持っているが、カミーノを歩く上で地図は必要ないのだ。毎年多くの巡礼者が歩くこの道は整備が進んでおり、道沿いの村々には巡礼者用の宿であるアルベルゲを備えているところも多い。その整備の一環として巡礼者たちが道に迷わないようにところどころに道しるべが用意されているので、巡礼者たちは地図を持っていなくても安心してあるくことが出来るのだ。トップの写真も道しるべの一つである。写真のような看板式の他にも様々な形で道しるべは存在しているのでいくつか紹介していこう。

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地面に描かれた黄色い矢印。おそらく一番目にする機会が多かった道しるべはこのような矢印だ。地面だけではなく、場所によっては岩に書いてある矢印が道を教えてくれることもあった。巡礼者はこのような矢印を頼りに旅を続けるので、自然と歩くときには矢印がないか注意するようになる。

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整備されているとはいえ、中には消えかけていて見つけるのが難しい矢印もあった。枠の中にうっすらと黄色い矢印があるのが分かるだろうか?この写真の場合左が正しい道なのだが、矢印を見つけることができなかった僕らは右の道に進んでしまい、しばらく歩いてから引き返すハメになった。ほとんどの場合分かれ道には矢印があるはずだが、時には見つけにくいところに隠れていることもある。どっちの道か迷ったときは焦って進まず、落ち着いて探してみることをおすすめする。

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モホンと呼ばれる道しるべ。分かれ道の少し先にモホンを置いて正しい道を示すことも多い。また、ひたすら一人で長い一本道を歩いていると、正しい道を歩いているはずだが本当に合っているのだろうか?と不安になることもある。モホンはそんな不安になったときに現れて、これは正しい道なんだと再確認させてくれるありがたい存在でもある。

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道に埋め込まれた道しるべ。町に入ると、黄色い矢印を書く代わりに道しるべが道に埋め込まれていることもある。

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道に埋め込まれた道しるべの別の例。わざわざ町の道路に埋めこんであることからも、たくさんの巡礼者たちがこの道を歩いていることが想像できる。

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その他にも石を並べて作った道しるべや、家の壁に貝殻を貼り付けて作った道しるべなどと出会った。

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目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラにほど近い場所にあった道しるべ。最初から最後までこのような道しるべをたどってカミーノを歩いたのだ。そのせいか、歩き終えてから数ヶ月たった今でも、黄色い矢印を見るとついそっちに歩きたくなってしまう。

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